鏡をよく見て

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通販ワアアア

すみません通販始まって終わってました……ウオオオオお知らせ遅れてすみませんでした…( ;д; )

映画効果だろうか…すみませんありがとうございます……

これにて夏の新刊完売しましたー……!お手に取って下さった方ありがとうございました!

蛇足的なやつを。

後書きにもちょろっと書いたんですけど、今回のお話、特に1番最後に載ってる「くちくさ」のお話は私がずーーっとかきたかったお話でした。

最初に本出そう!って思ったとき、蛍の話をかきたいなーと思ってネーム切ったんですけど、もとは万事屋のお話だったんです。

だけど1番初めに出たイベントが銀時受けのイベントだったもんで、あっ万事屋じゃアカン!ってなってお蔵入りになったネームだったんですけど。

それを今回高銀仕様に練り直して、短編集のシメにしてみました。

サークル名の「腐草」っていうのは蛍の別名のことで、1番初めに考えたお話が蛍の話だったから、そっから来てます。

糞虫は至穢なるも、変じて蝉と為り、露を秋風に飲む。腐草は光無きも、化して蛍と為り、釆を夏月に耀かす。固に知る、潔は常に汚より出で、明は毎に晦より生ずることを。

っていう故事成語なんですけど、つまり光り輝くものは常に暗闇から生まれるっていうことです。

私四季の中で夏が1番好きで、今回の本で夏の風景がたくさんかけて満足です。

ぶわっと暑くなって、緑が濃くなって、たくさんの生き物の生命力に溢れてる表の顔と

ふとした瞬間にさみしくなったり、密集した時間のちょっとした隙間や、亡くなった人と薄皮一枚で繋がる裏の顔

青空の下で伸びるひまわりや、雨宿りの軒下で相手の心臓の音が聞こえる静寂、風鈴のかなしい音色、陽炎にゆらめく景色、いのちを燃やす蛍の光

そういう全部が本当に綺麗で、たった2ヶ月で過ぎ去ってしまうっていうのが悲しくて愛しくて、そういう気持ちを詰め込みました。

夏の思い出は一瞬かもしれないけど、それが記憶になれば、その人が生きている限り続いていくということ。

記憶が生きていく、ということをかいてみたかったんです。

例によって押しつけがましい自己満足な話になっちゃったんですけど……だからほんと手に取って下さる方には感謝し尽くしても足りんです……

そんなわけでいつもよりちょっと思い入れの深い本でした。