さらば真選組篇 感想
長官殿に敬礼!!!!!!!!!!!(`;ω;´)ゞ
第五百五十訓 「さらば真選組」
お疲れ……さまでした………(誰にともなく)
始まったのがえっと……525訓ですか?合ってます……?
25週……約半年ですね……
まだ続くのかもしれませんが、長篇タイトル回収という一区切りもついたみたいなので、感想かきたいと思います……
「さらば真選組」って長篇だけど、まさか命的な意味でさらばしちゃう人が出るなんて誰が思おうか
さぶちゃん…………………………
すごい泣きました…………………………
数週前から畳み掛けるような死亡フラグを……見事に回収していってしまわれた……;;;;;
この長篇の中で、色んな勢力が手を結んだり、対立したり、新たな敵が現れたり、本当にたくさんのことがあったと思うんですけど、
その締めくくりがさぶちゃんの退場って……予想外すぎて……
実は生きているのか本当に死んでしまったのか、今は分からないですけど、とにかくその……さぶちゃんに敬礼(`;ω;´)ゞ
たっっっっくさんの出来事がこの長篇の中でありましたけど、この長篇は「さらば真選組篇」といいつつ、蓋を開ければ「真選組を話の軸にしながら、各勢力同士が手を結び、それぞれの意思が明らかになるエピソード群」だったように思えます。
メインとなる真選組のこと、さぶちゃんとのぶたす率いる見廻組のこと、攘夷志士である桂と近藤さんが手を結んだこと、虚という新たな敵の登場、それに対する銀時、近藤さんとお妙さん、神楽ちゃんと沖田くん、などなど……
今週は黒縄島での一件のその後が語られていましたが、つまり今回の事件で、喜々が築いた新政府が内側から崩れ始め、とっつぁん尽力のもと、茂々サイドの反幕勢力が力を増したよ!……っていうことなんですかね……?
傾城篇→将軍暗殺篇→さらば真選組篇 というこの三つの長篇が、最近の銀魂の根幹を追っていると思うんですけど、
天道衆の操る幕府(将ちゃん) VS それを倒そうとする一橋派(のぶのぶ) ←協力する高杉・さぶちゃん
↓
天道衆から将ちゃんが分離、天導衆 VS 茂々派 VS 一橋派 三つの構図に分かれる <傾城篇>
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高杉(一橋派)が将ちゃんの暗殺を画策、それを守る銀時、真選組と対立する
↓
将ちゃんが将軍職を辞し、喜々が将軍に 天道衆の操る喜々 VS 将ちゃんの反幕勢力 二つの構図になる <将軍暗殺篇>
↓
喜々が築いた新政権が真選組を解体 近藤さんを助けるため、真選組、攘夷派(桂)が手を結ぶ
↓
真選組←協力する攘夷派、万事屋 VS 喜々に組する見廻組
↓
さぶちゃんの思惑が露見(さぶちゃんは一個人で国家の破壊をもくろんでいたこと)、見廻組が一橋派から謀反
↓
天導衆が介入 天導衆 VS 真選組+見廻組+攘夷派+万事屋
↓
見廻組の謀反、さぶちゃんの死により、一橋派の警察組織が崩壊
天道衆の操る喜々 VS 将ちゃんの反幕勢力 という構図は変わらないが喜々率いる一橋派が揺らぎ、反幕勢力が力を増す <さらば真選組篇>
……と、こんな感じと……見てみましたが……間違っている気もする……。
一橋派と茂々派、天導衆の三つの勢力は傾城篇あたりから明らかになっていましたけど、
高杉一派、さぶちゃんの見廻組、この二つの勢力がおおっぴらに暴れて、その結末まで描かれたのが、この将軍暗殺篇、さらば真選組篇の連続シリアスだったのかなーと思います。
バラガキ篇の最後でさぶちゃんと高杉が「私たちがこのガレキの海を更地に変えるとき~」みたいな会話をしてるんですけど、
あれはてっきりさぶちゃんと高杉は裏で協力してて、二人で一橋派から寝返る、みたいな想像をしてたら、
実は高杉には高杉の、さぶちゃんにはさぶちゃんの個人的な理由があって、それぞれが国家転覆を目論んでいたという……それがこの二つの長篇で明らかになりましたね。
高杉一派という独立した派閥に、銀時を、
さぶちゃん率いる見廻組という独立した派閥に、真選組を、
謎に包まれていたこの二つの勢力に、それぞれ最も妥当な敵をあて、黒幕という位置から引きずり下ろし、真の敵を「天導衆」という一つの勢力にロックオンした…… このことが、将軍暗殺篇、さらば真選組篇の役割だったんではないかなーと思います。
全体の流れはこんなかんじだったんですけど……一人ひとりのエピソードもよがっだですよね゙ぇ;;ω;;
<土方くんのこと>
土方くんほんっっっと……覚醒しちゃって……ほんっっっと……
土方くんのセリフに何度鳥肌立ったことか……
「俺はようやく真選組になれたよ」ってセリフ;;;;いいですよねぇえぇえええええ;;;;
土方くんって今まで近藤さんについてく、近藤さんのために真選組やってるみたいなとこあったと思うんですけど、
それを江戸を護りたい、俺達の場所を護りたいって自覚して、本物の真選組になれたーっていうの……ほんと良かったです……(こなみかん)
土方くんのかっこよさはどこまでいってしまうんだ……今までマヨで差引してた分なくなっちゃったよ…
<さぶちゃんとのぶたすのこと>
さらば真選組篇でもありながらさぶちゃんのぶたす過去篇でもあったーーーーーーー
「独りぼっちになりたくなかった 独りぼっちにさせたくなかった 私とあなたが隣にいる理由なんて、それっぽっちで足りるじゃない」
これめちゃくちゃ名言すぎませんか;;;;;;;大好き;;;;;;
私の中で将軍暗殺篇をしめくくったのは「人は思ったより自由です」なんですけど、さらば真選組篇をしめくくったのはこののぶたすのセリフでした……
人が隣にいる理由なんてこれっぽっち……単純明快……
さぶちゃんとのぶたすの関係は高杉と銀時の関係に似ているって前の感想でもかいたんですけど、
この4人に共通するのが「かたき」っていう言葉ですね…
「敵」と「仇」という違いはあれど、例えかたきであっても、人っていうのは隣にいてほしい生き物なんですねぇ……
さぶちゃんがあの日妻に送ったメールは、長い長い時間がかかりましたけど、ちゃんと届いたんですね……
のぶたすも、真選組のみんなも、涙一つ流してないのが印象的でした。
のぶたすのあの表情……空知先生はすごいや… 長官殿に敬礼!!(`;ω;´)ゞ
<先生の言葉、神楽ちゃんの言葉>
先生が根幹にありすぎたーーーーっていうのは前の日記にもかいたんですけど、
先生の「人は思ったより自由」っていう言葉がのぶたすに伝わって、だからのぶたすがさぶちゃんを殺せなくて、さぶちゃんが生き残ったから真選組も生き残れた っていう、この巡り巡ってる構図はなかなかに衝撃的でした…
それと、神楽ちゃんも同じようなセリフをのぶたすに言ってましたね。「この星は自由の星だ」ってセリフです。
のぶたすがあそこでハッとした表情をしたのは、先生のことをなんにも知らないはずの神楽ちゃんから、似たような言葉が出たからかもしれません。
神楽ちゃんはそれを銀時から教わっていて、銀時はそれを先生から教わっている。
良い意味でも悪い意味でも、この銀魂のお話の根幹に吉田松陽って人間がいて、その言葉にみんな感化されてるんだなぁと思い知りました。
<真の道を選びとる者>
10年経ったここできたかーーーーーーーーーーという思いです……
将軍暗殺篇で「万事を護る者、万事屋」という名称回収をしたわけですけど、さらばでは……真選組の回収をしてきたかーーーっていう……この怒涛の二連続……
迷いながら、悩みながら自分のありかを追い求め、抗い続ける…… この「抗う」というのは先生も言ってましたね…折り合いのつかない自分に抗うことはできるって…
今週でもさぶちゃんの「抗き」が時代の扉を開いた、って文章がありましたけど、この「自分自身に抗う、自分自身と戦う」というのは「護る」と同じくらい、銀魂にとって重要なワードなのかもしれません。
侍ってなんだろう、侍の魂はどこにいってしまったんだろう……って新八が銀時についていったことから銀魂の物語は始まりましたが、侍っていうのは、自分の弱さと向き合い変わるために、そして自分にとっての真の道を選び取るために、自分自身と戦っているんだ、抗っているんだ、っていうこたえのようなものが、暗殺篇とさらば真選組篇で描かれたのかもしれません。
<虚という新たな敵>
前の日記でうんうん考えたので詳しいことはもうやめにしときます…
さぶちゃん、高杉という今まで黒幕ポジションにいたキャラクターたちの本懐が暴かれ、虚っていう天導衆に直結する敵が新たに出てきたわけです……
なんか……これ……ラスボスっぽくない……?
今まで銀時の敵ポジといえば高杉だったんですけど、(だったよね??ジャンプの巻頭の主人公ライバル裏表のページでも高杉だったじゃん???) これからは高杉じゃなくて虚になるのかなーと思うと……高銀としてはほっとしつつもあり寂しくもあり……
あー虚がラスボスなのかな。こいつを倒して銀魂は終わるのかな……というなかば覚悟のような……感情が芽生えました……。
というかそのー、将軍暗殺篇が始まって銀時と高杉が対立したとき、もしかしてこのまま銀魂終わるんじゃないか、もう元には戻れないんじゃないか、みたいにチラッと思ってしまって、すごく悲しくなったんですよ…。
嫌だいやだ、銀魂終わるの嫌だよーーー!もうジャンプ見たくないよーーー!みたいになったときもあったんですけど、
一年じっくり時間をかけてこうやってシリアスを見てきて、なんか……覚悟ができたというか……
もしこのままつっぱしって銀魂が終わっても、嫌だいやだって泣きわめくのはやめにしようって…そういう気分になりました……。
こんなに時間をかけて、こんなに一人ひとりのキャラが魅力的に描かれて、すごい長篇を目の当たりにしてるんだから……もうそれについていこうって思いました……。
一個人の意見です……。すごい話が脱線しました……。
<まとめ>
さらば真選組篇、しめくくりのセリフはのぶたすの「私とあなたが隣にいる理由なんて~」だと思ったんですが、象徴するセリフ?っていうのかな? は、私の中では、銀時の「戦え真選組!!!」です。
ここ読んだときすっごい涙出たんですよ…なんか感情がぶわってなって……。
だって長篇の名前が「さらば真選組」なのに「戦え真選組!!!」ですよ…さらばしてないじゃん……めっちゃ奮い立ってるじゃん……。
最初のほうで銀時が土方くんに自らの過去を語って、「お前なら、お前たちならまだどっちも護れる」って言うとこあるじゃないですか。
自分は駄目だったけど、お前たちならまだ間に合うから、って土方くんの背中を押すとこ……。あのセリフかーらーの、「戦え真選組!!!」なのかなぁって思ったらもう涙が……。
今までふざけて税金泥棒とか言ったり、土方くんのことまともに呼ばなかったり、動乱篇のときも一歩引いてあの騒動を見てた銀時が「戦え真選組」だなんてすごい肯定的で、直接的な言葉を言うなんて……びっくりしました……。
さぶちゃんが退場してしまって、真選組もなくなってしまって、もう元には戻れないんじゃないか……なんて絶望的な気分になりますけど、新八が「この先何があったって、どんな時代がきたって、みんなの笑顔があるならいつだってあの日に帰れる」って言ってるんですよねーーーーー
だったらそれ信じて待ちますわ……(大の字) という気持ちです……。
一年かけてすごく銀魂の終末時計が動いた……動いてしまった……。
カニの身取り合って死闘を繰り広げてた万事屋はもういない……。
この先どうなっていくのか全然分かんないですけど、新八の言葉を信じて、今が夜明け前であると信じて待ちたいです。
土方くんに近藤さん、沖田くんに神楽ちゃん、桂にとっつぁん、さぶちゃんにのぶたす、銀時に虚、
本当にたくさんのキャラが魅力的に描かれた長篇でした;ω;
半年間もの間、さらば真選組篇お疲れさまでした!!