鏡をよく見て

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遊郭こぼれ話 ①人物設定

通販状況に関しては1こ下の記事を見て下さいーーーっ

で、遊郭パラレルなんですが!

「これ銀魂の同人誌だよな………??高銀だよな?????」って何度も首をかしげつつ

「これは高銀である必要は果たしてあるのだろうか」っていうそもそもの根本と戦いながら自分をだましだましかいてたんですけども、

ありがたくもお手に取って頂けまして……(在庫と一緒に心中する覚悟はできてました)

過去に見ない修羅場的な意味でも、ページ数的な意味でも、遊郭パラレルに挑戦するぞーってチャレンジの意味でも、自分にとって思い入れの深い一冊になりました。

プロットを書くにあたり吉原遊郭のことについて調べたんですけど、ほんとに本の中にかけたのは表層だけで、

詰め込みきれなかった設定とか色々ありまして……。

こういう設定があったんですよー、ここはこういうつもりでかいてたんですよーっていう、こぼれ話?みたいなのを5月いっぱいしていけたらなーと思ってます。

まずは人物設定から!ってことで続きからどうぞー!^▽^

銀時設定

銀時の設定です。

これおとといくらいにかいたんですけど、脳が忘れても手が修羅場の記憶を呼び起こしました…着物……かんざし……模様……

できるならもうかきたくないです…楽しかったけどね…!

京町二丁目とかいうのは吉原の通りの名前です。またあとで解説します。

「女衒」は「ぜげん」と読みます。女衒は貧しい農村などから少女を買って、郭に売り飛ばしていました。

その金額は江戸時代の中期で5~10両だったそうで……銀時もその一人ですね。少女じゃないけど!

ていうかそもそも、女装をした男の遊女っていうのは「おとこのすけ」と呼ばれて、自警団にとっつかまって罰を受けたらしいです。それがなぜかっていうのはすみません……調べても載ってませんでした…

そんなだったら陰間茶屋の設定にしろよっていう話なんですけどね!私が女装させたかったんで!着物にかんざしかきたかったんで!パラレルなんで!許してください^▽^

遊女っていうのは自分の着物代とか禿の世話代とか、そういうのも自費で出さなきゃいけなかったのでかなりお金がかかりました。ほんとに儲けてたのはトップクラスのほんの一握りだったんですね…

銀時の遊女としての位は「部屋持」で、これは自分の部屋を持っている遊女のことです。

その一つ上が「座敷持」で、このクラスは自分が生活する部屋の他に、客の相手をするための次の間つきの座敷を持っていました。

その上が「附廻」。「昼二」とも呼ばれました。

一番上のランクが「昼三」ですが、この昼三の中でもまた格付けがあって、いっっっちばん上のランクが「呼出昼三」と呼ばれる遊女です。

この遊女たちはいわゆる「花魁道中」をする人たちで、引手茶屋にいる客を花魁道中で迎えに行きました。このへんもあとで解説します。

これに対し花魁道中をしない人たちもいて、その人たちは「平昼三」、「見世昼三」などと呼ばれていました。

座敷持以上の遊女のことを「花魁」といいまして……つまり厳密にいったら銀時は「花魁」ではないんですね。

だから本の前半の方では「花魁」という言葉は一度も出てこないんですけど、後半のあるときを境に、周りの人たちが銀時のことを「花魁」って呼ぶようになります。

それはつまり、銀時が遊女としての矜持、誇りを取り戻したからであって、だから本来なら「花魁」ではない銀時のことを、みんなが「花魁」って呼ぶようになったんだよ…… っていう詰め込めなかった裏話です!

今回の遊郭パラレルの時代設定は新吉原という時期で、これは明歴3年(1657)以降の話になります。

それより昔は元吉原と呼ばれる時代です。

吉原っていうのは1回移転してて、その理由は大火のせいです。木造家屋ばっかだったので火事は天敵だったみたいですよ…

そのため通りには今でいう消火栓のような、手桶を積んで水をためておいたものが数メートル間隔にたくさんありました。

無題

これとか

無題2

これです。

話がずれた……で、元吉原の時代には、遊女の位は大きく分けて上から「太夫」「格子」「端」の3つでした。

これが新吉原に移転したのち、上から「太夫」「格子」「散茶」「局」「切見世」と細分化します。

さらに宝暦2年(1752)、「太夫」が消滅し、上に書いたような「昼三」~などの位付に変化するわけです。

時代によって呼び名も色々変化したんですね~

そんじゃ次はお登勢さんの設定です。

お登勢設定

お登勢さんは楼主と「遣手婆」と呼ばれる役を兼業してるよーって設定です。

ほんとは本の中で「忘八」って呼ばせたかったんですけど、それこそ欄外に解説書かなきゃいけなさそうだったんでやめました…残念!

あれっ銀時に比べてあんま書くことがない…^0^

次は神楽ちゃん。

神楽設定

神楽ちゃんはかいててほんとに楽しかったです!髪型変えたりとかねー。もっと出してあげたかった。

本来なら神楽ちゃんの歳だったら「留新」か「振新」なんですが、分かりやすいかなーと思って禿にしちゃいました。

廓内の折檻というのは本当にひどかったようで、脱走を試みたり、客がつかない状態が長く続いていたり、仮病でなまけていたりすると折檻部屋にぶちこまれてお仕置きされました。

ご飯を抜かれたり、縛り付けられて叩かれたり……そのまま死んでしまうなんてことも結構あったようです。

だから神楽ちゃんは助け出してくれた銀時に恩を感じてるーっていう設定です。高杉にめっちゃ噛みついてたのもそれが理由です。

神楽ちゃんはなんやかんや沖田くんと出会って沖田君が身請けしたげて幸せに暮らせばいいと思うよ!

最後は新八の設定。

新八設定2

まぁ…要は……雑用です…。

かきながら、あのお話の中で唯一の癒しだなーって思いました。あといいとこ取り。

神楽ちゃんも新八も、最初は出す予定なかったんですけど、お登勢さんがいるならせっかくだし……っていうことで出しました。

結果的に良かったなーって思います。特に新八は最後の大仕事があったので……。

人物設定はこんな感じです!!!!

次は吉原内の通りの解説とか床入りのルールとか書けたらいいなーって思います^▽^

お付き合いして頂けたら嬉しいです~