遊郭こぼれ話 ④吉原遊女の心意気
めっちゃ遅くなっちゃいましたが遊郭うんちく4回目です。これで最後です!
続きからどうぞ~(´∀`)
まずは「粋と張り」について。
つまり高杉が「粋の人」で、銀時が「張りの人」なわけです。
本のあとがきにも書いたんですが、吉原の遊女の「張り」という生き方がすごくかっこ良くてですね…
遊女っていうと、身体を売らなきゃいけないとか、本当に好きな人への気持ちを押し殺してるとか、そういう悲恋のイメージがあったんですけど、
それだけじゃないんだよーっていう、遊女の凛とした美しさをかいてみたかったんです……
タイトルの「はり」っていうのは、この「張り」と、「針千本呑ます」っていう指切りの「針」をかけてます…。
「張り」と「約束」を包括した空、という意味で…。
次に身請けについて。
遊女が吉原から抜け出るには、身請けされるか、年季が明けるかのどちらかしかありませんでした。
そもそも遊女は若い頃から身体への負担が大きく、のきなみ短命で、年季が明ける前に亡くなる人も多かったようです。
年季が明けても、元の家族のところへ戻れる遊女は少なく、吉原へ残ってランクの低い見世の遊女を続けたり、吉原の中で働く男と所帯を持ったりする者がほとんどでした。
吉原から出た遊女は、外の岡場所(吉原が公的な場所に対し、私的な花街のこと)で遊女をする者もいました。
こうした吉原出身の遊女は外では目立ったらしく、「掃き溜めの鶴」「砂の中の砂金」などと称されました。
身請けには相当なお金がかかったそうですが、安永4年(1775)に、盲目の金貸しだった鳥山検校(けんぎょう)という人が、当時全盛だった松葉屋の遊女、瀬川を身請けして話題になりました。
その金額は1400両だったそうで…… だいたい今の価値になおすと、1両=10万円と考えて、えーっと……14億……?
計算合ってます…?すんごいですね…
女衒が娘を買い取るのがだいたい5両~10両、見世に売るのが30両~50両だったそうなので、そう考えると高杉が銀時を身請けするのに必要な額は……なんとなく200両くらい……?全然あてずっぽうだけど…
とにかく人の人生買い取るにはお金が必要だったわけですね!当たり前だ!
そんでもってついでの後日談
あのあと高杉が銀時を身請けして、幸せに暮らしてくれたらな~~~~~って思います。
お嫁さんにいった当初はご近所の間で噂になったりして、どうせ廓上がりの人なんて世間知らずに決まってるわ~みたいに言われるんですけど、銀時も家事とか頑張ってちょっとずつお外の世界に慣れてくれたらいいなって。
たまーに高杉がまた着てみろやって女物の着物持ってきて女装プレイとかね^▽^←女装ブーム
とまぁこんな感じでかきたかった補足は以上ですーーーーーー!
原稿やってるときほんtttっとーにギリギリで資料読み込んでる時間が2日しかなくて、もっとじっくり読めたら色々詰め込めたんじゃないかって今になって思いますけど、あのときの私は一生懸命だったんですっていう言い訳で許してください;▽;
遊郭パラレル楽しかったなーーって今なら言えます…
なんか遊郭パラレルって、私の中でパラレルの王道だけどめっちゃ難しいっていうイメージがあって、それにチャレンジするぞー!って意味もあったので、とりあえずかききれたことだけほんと……良かったなって思います…。
イロモノですみませんって感じだったんですけど、お手に取って頂けて嬉しかったです……!本当にありがとうございました!
そんでもってうんちくにここまでお付き合い頂いてありがとうございました!!!!!
おわりっ